[WSJ] AMD、経費削減のため製造事業をスピンオフへ

AMDは10月7日、製造事業を新たな合弁会社にスピンオフすることによる経費削減の広範な計画を発表すると、この件に近い情報筋が語った。

簡単に言うと、会社を新たに設立し、現在持っている半導体工場をその会社に移管するようです。
これによりAMD本体はファブレス企業となり、身軽な経営ができると踏んでいるとのこと。


前々から噂が絶えなかったAMDファブレス化ですが、どうやら今回は本当ぽいです。
身軽になるのは確かですが、どうしてもファブレス化によるメリットよりデメリットを考えてしまいます。
AMDがいなくなると、自作する楽しみの半分が消えてしまうようなものなので、頑張って欲しいものです。


海の向こうのアナリスト連中の予想願望をまとめると

  • 会社を、持ち株、デザイン、ファウンダリの三つに分ける(持ち株会社はいわゆるホールディングス、デザインは設計、ファウンダリは製造)
  • 持ち株会社AMDの株式を51%以上持つ(インテルとのライセンス維持のために最低必要分)
  • これにより短中期的に買収の懸念はなくなる(インテルとの次のライセンス交渉は2010年なので少なくともそれまでは)
  • SOIプロセスは需要が少ないので、AMDのファブを利用する顧客がつくのか(業界全体で見るとSOIプロセスは5%程度で、バルクプロセスとの対比は20:1)
  • もし、持ち株会社IBMやCharteredを巻き込めるなら評価が数段上がる(期待している、ような言い回しが多かったです)

こんな感じのようで、懸念材料もありますが、おおむね好意的に受け取られているようです。