AMDのイベントで見えたBulldozerとBobcatの最新情報

大原さんのAMDの次世代CPUとなるBulldozerの記事です。
いくつか初出の情報があると思うので、そこだけ紹介します。

  • CPUモジュール(つまり2つの整数コア+FPU)は2.13億トランジスター。32nm HKMGプロセス(High-K Metal Gate、高誘電率メタルゲート)で製造され、配線層は11層。
  • 動作電圧は0.8V〜1.3V。
  • マイクロアーキテクチャーは従来のAMDの64bitプロセッサーよりも改善。その一方でダイサイズと消費電力を節約している。
  • 従来に比べてゲート/サイクル数を節約しており(つまりより少ないトランジスタで高速動作が可能)、3.5GHz以上で駆動可能。また2MBの2次キャッシュを含んだCPUモジュールのダイサイズは、30.9mm2となっている。
  • 整数演算ユニットのスケジューラーは、40命令をOn the fly(直接)で扱え、同時に4つの演算ユニットに命令を供給できる。
  • (恐らくスリープ状態から)1サイクルで(稼動状態に)復帰する。
  • 整数演算ユニット同士で、1サイクルでの命令バイパスが可能。
  • クリティカルパスは標準的な設計技法で製造されており、独特なテクニックあるいはフルカスタムデザインに大きく依存した作りにはなっていない。
  • 設計全体は消費電力を最小するように最適化した。

2つの共有コアを1モジュールとし、高クロックに向いた設計となっているようです。
楽しみだなぁ。