Radeon Bios Editor を使ってみる

僕はVGAATi Radeon HD 3850 256Mを使っているのですが、どうにもこいつはファンコントロールが適当なのが気にくわない点です。
具体的には、かなり高温にならないとファンが高速回転してくれず、結果として高温維持されてしまうという感じです。
そこで、VGA BIOSを書き換えてファンコントロールを気に入るようにしてしまおうと言うわけで、VGA BIOSをカスタマイズするソフトがRadeon Bios Editorと言うわけです。
書き換えたのはけっこう前なのですが、使い方を細かく教えてくれと言われたので書いてみようかな、と思った次第です。
ファンが高速回転する温度を変更する方法を書いてみようと思います。


対応VGAリスト
2400/2400 LE/2400 PRO/2400 PRO AGP/2400 XT
2600 LE/2600 Pro/2600 Pro AGP/2600 XT/2600 XT AGP
2900 GT/2900 PRO/2900 XT
3200 series/3300 series/3430/3450/3470/3600 series
3850/3870/3870 X2


用意するもの
TechPowerUp Radeon Bios Editor v1.10 BIOSをカスタマイズするソフトです、直リンクはこちら
Winflash 2.0.0.2 BIOS吸い出しと書き換えをするソフトです、Windows上から操作できるので楽です、直リンクこちら


まずWinflashを起動します

右上に使っているVGAが出ていればさしあたり問題ないようです、きちんと ATI Radeon HD 3850 と認識されてます。
次に下の保存ボタンを押して、BIOSを吸い出します、ファイル名はなんでもいいですが、拡張子はわかりやすく.romとか.biosとか付けておいた方がいいかもしれません。

注)最初に吸い出した初期状態のBIOSは必ず保存しておきましょう、消してしまうと元に戻したいときや売るときどうにもならなくなります。


BIOSを吸い出したらRadeon Bios Editorを起動します

左下のLoad BIOSから先ほど吸い出したBIOSファイルを選択すると、BIOSが読み込まれます



色々情報が出てきます、Clock settingタブはクロックや電圧を変更する所ですが、今回はいじくらないので無視し、Fan settingタブを開きます



これがデフォルトの状態です
Tmin(℃)がファンの回転数が上がり出す温度、この場合73℃、いくらなんでも高すぎるので40℃に。
Tmax(℃)が最大温度でこのときファンが100%になります、これはこのままで。
Duty cycle min(%)というのが、ファンの最低回転数で、温度が低いときのファンの回転数(のはず)です、今回は25%にします。



こんな感じにします、左下のSave BIOSBIOSを保存します。
ちなみにもっと細かく設定したい場合は、Use transfer functionではなく、その下のUse lock up tableで温度に対してファン速度を指定できます。


BIOSが保存されたのを確認したら、Winflashを起動します
イメージの読み込みからBIOSを選択すると、プログラムボタンが押せるようになります。

書き換えが終わったら設定が反映されているか見てみましょう。
注)プログラムボタンを押した瞬間に書き換えが始まり、その間は画面のが停止するので(10秒くらい)、押すのは覚悟を決めてからの方がいいかも。



大雑把に見て、だいたいGPU温度が80℃でファンが50%になるようです。
ちと高いと思うならTminを30度か35度くらいにすると丁度いいかもしれないです。
もう少し暑くなってきたら、また考えることにします。